新刊
同人誌・56ページ・紙/電子・1,000円本書は、Square-1(スクエア・ワン)という立体パズルを紹介する本です。
Square-1は、ルービックキューブによく似た立体回転パズルです。しかし、異なる特徴を持っていて、解き方も異なっています。とくにSquare-1には、回転していくと立方体以外の形に変形していくという特徴があり、そこが魅力のひとつです。
ルービックキューブが有名なパズルであることと比較すると、Square-1は一般にはあまり有名とはいえません。しかし実は、WCA(世界キューブ協会)で公式認定されているパズルのひとつであり、世界大会も開催されています。Square-1は挑戦しがいがある面白いパズルですので、パズルが好きな人にぜひ知っていただきたいです。また、パズルが苦手な人でも、本書で解きかたを丁寧に説明していますので、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
ルービックキューブには、プログラミング技術的に興味をひく点もいろいろあります。たとえば、パズルの解法アルゴリズムを考えてプログラミングするという題材になったり、キューブ自体がアプリケーションとして実現する題材になったりしています。また、別方向からの観点として、数学の群論などを使った解析も興味深いです。同様に、Square-1にも技術的な興味や数学的な興味をひく点がいろいろあります。今後、そのような題材としてSquare-1が取り上げられるようになるといいなと考えています。
興味を持たれた方は、ぜひSquare-1の実物を手に取って遊んでみてください。楽しい時間が過ごせることを願っています。