新刊
同人誌・24ページ・紙/電子・500円本書『めもおきば TechReport 2026.04』は、サーバーレスを中心としたクラウド技術の現在地と、その先に広がる実行モデルや開発スタイルの変化を、複数の視点から横断的に捉えた技術評論集です。
第1章では、「関数はステートレスである」というサーバーレスの前提に対する違和感から出発し、Durable Functions に代表される「状態を持つ実行モデル」への進化を整理します。単なる機能紹介ではなく、FaaS・ワークフロー・エンティティ・エージェントといった層構造として再定義することで、これからの設計の地図を提示します。
第2章では、著者が関わる人材育成プログラム SecHack365 を題材に、技術を学ぶ場の設計やコミュニティの価値を紹介します。単なる制度解説にとどまらず、「作る・見せる・フィードバックする」というサイクルを通じた成長のあり方に踏み込みます。
第3章は一転してフィールドワークとして、台湾・新竹サイエンスパークを取り上げます。研究都市・産業集積・高速交通が一体となった構造を現地の視点から描写し、日本との比較を通じて、技術と都市の関係性を立体的に捉えます。
第4章では、2025年の振り返りを踏まえたうえで、2026年の技術トレンドを展望します。データ基盤、クラウド、AIエージェント、ローカルLLMといったテーマを横断し、「何が起きたか」ではなく「どこを見るべきか」という観点で整理しています。
全体を通じて、本書は個別技術の解説にとどまらず、「実行モデルはどこへ向かうのか」「開発者はどのレイヤーで戦うべきか」といった問いに対する思考のフレームワークを提示します。サーバーレスを起点に、AI・データ・都市・教育へと射程を広げながら、いま起きている変化を自分の地図として持ち帰るための一冊です。
「サーバーレスを支える技術」第4 版から3 年、この本では、「支える技術」から一歩進んで、サーバーレスアーキテクチャの周辺技術や実践的な運用方法に焦点を当てました。様々な視点からサーバーレスという技術を照らそうと、「○○が知るべき97のこと」シリーズの形式をすこしだけお借りして、各記事2 ページのコラム集としてまとめています。タイトルで興味を持ったものから読んでいただければと思います。
※ AI学習OKです
■クラウドとサーバーレス
・タイムシェアリングシステムからふりかえるサーバーレスの歴史
・マルチテナントとゼロスケール
・FaaS vs SaaS
■プログラミングモデル
・自由と制約のグラデーション
・ステートレスと12 Factor
・サーバーレスの即時性とコールドスタートとの戦い
・リトライと冪等性
・WASM
・サンドボックス
・Serverless GPU
・コンフィデンシャル・コンピューティング
・見えないNIC
・長寿命コネクション管理と connection-pooling
■アーキテクチャパターン
・コンウェイの法則と逆コンウェイ戦略
・同期 vs 非同期
・冪等性とリトライ
・同期API パターン
・非同期ワークフロー
・人間を待てる関数
・ノーコード・ローコード、世界のロー化
■Infrastructure as Code
・IaC ツールキット
・ローカル開発
・OpenFeature/Feature Flags as Code
■アイデンティティとセキュリティ
・セキュリティ境界と権限管理
・ワークロードのアイデンティティ
・ワークロード認証
・FaaS とサプライチェーン
・ログと監査
■オブザーバビリティ
・Serverless Observability は難しい
・3+α の柱
・eBPF と継続的プロファイリング
・The Frugal Architect
■データとアナリティクス
・データベース史と“分離”の必然
・Open Table Format とレイクハウス
・クロスクラウド
・ロックインとポータビリティ
■サーバーレスと未来
・サーバーレスAI 推論基盤
・Frugal Architecture(再)
・カーボンアウェア・スケジューリング
・GreenOps
・データ主権とソブリンクラウド
・AI、サーバーレス、そしてクラウドの未来
本書は、「サーバーレス」と呼ばれる技術ムーブメントについて、その本質を明らかにし、今これからサーバーレスなシステムを実現するときに必要な考え方と、現状のパブリッククラウドにおける現状を解説します。
第4版では、2022年9月までの最新動向を反映しつつ、サーバーレス開発における設計ポイントについて大幅に加筆しました。
PDF版については、技術書典オンラインマーケットにて頒布中です:
https://techbookfest.org/product/np5LkgiRLfMg3bZ0YMFhi7
第一部 イントロダクション
1. サーバーレスの全体像
2. FaaS (Function as a Service)
3. SaaS (Software as a Service)
4. 第一部のまとめ
■ 第二部 設計編
5. FaaSにおける関数
6. リアクティブシステム
7. ID管理
■ 第三部 実装・運用編
8. 各社クラウド
9. 開発とデプロイ
10. 実行環境の管理
11. 監視(ログ、メトリクス、トレース)
■ 第四部 各社のクラウド
12. AWS
13. Azure
14. Google Cloud
付録: 年表新刊
同人誌・電子・500円めもおきばTechReportの総集編です。
2024年12月号までの記事が含まれています。