想定読者
パスキーとは次世代のパスワードレス認証として、大いに注目されている技術です。
この本の想定読者は「『パスキー』って聞いたことはあるけど、よくわかってないし、使ってもないんだよなぁ」というITエンジニアのみなさんです。
本の内容
読者には、まず実際にパスキーを試してみていただきたいです。
パスキーの利用について前向きになってもらうために、この本では「パスキーが登場するに至った背景とパスキーが解決する課題」「GitHub 、Amazonでのパスキーの設定方法」、「利用するに当たっての疑問」について解説しています。
なぜこの本を書いたのか
パスキーはパスワードに変わるより簡単でセキュアな認証方式として、その普及に大きな期待がよせられています。
2022年、Apple、Google、Microsoftといった大手テクノロジー企業がパスキーに対応していく方針を表明しました。2023年11月現在はプラットフォームやブラウザの対応が進み、様々なサービスが、パスキーを提供しつつある状況です。
一方で利用者側に目を向けると、ITエンジニアでもまだまだ利用されていない方が多いようです。筆者がX(Twitter)で実施したアンケート結果では利用率が54%でした。筆者がこれまで扱ってきたOAuth、OpenID Connectに興味持っている層としては思っていたほどの利用率ではありませんでした。
パスキーが広く使われるためには、多くのサービスでパスキーが導入されなければなりません。
そのためには、開発者がパスキーを理解する必要があり、
理解を深める第一歩に、まずはユーザーとしてパスキーを使っていく事が重要だと筆者は考えています。
この本を読んで、パスキーが便利だと思ったらぜひいろんなサービスでも使ってみてください。