動作デモ:
https://youtu.be/Ml8CgPcODt0
普段、実行バイナリを得る手段としてプログラミングという方法をとりますが、
本書では、生物学的なアプローチで実行バイナリを生成するシステムを作り、実験した結果を紹介しています。
前著「バイナリ生物学入門」で、実行バイナリと単細胞生物のそれぞれの構成要素を対応付けすることで、実行バイナリを単細胞生物に見立て、
生物の振る舞いである「代謝」・「運動」・「成長」・「増殖」・「死」の設計を解説し、生物的振る舞いによりバグを自己修復するデモを紹介しました。
本書では、新たに「進化」の設計を解説し、ELFバイナリを生成するシステムで、
「機械語命令部分が空(終了ステータスさえ返さないのでエラー終了する)」の実行バイナリから、
「終了ステータス0で正常終了する(exitシステムコールをちゃんと呼ぶ)」実行バイナリへ進化させる実験と、
「Aという1文字を標準出力へ出力する」実行バイナリへ進化させる実験を紹介しています。
[目次]
はじめに
第1章 daisy-toolsのコンセプトとアーキテクチャ
第2章 daisy-toolsの使い方
第3章 実験結果紹介
おわりに