本書ではPythonで書かれたタスクランナーであるkumadeを紹介します。
タスクランナーは日々の作業の自動化に使えるツールです。
有名なタスクランナーにはGNU MakeやRubyで書かれたRakeなどがあります。
kumadeはそれらと同様のツールで、Pythonのコードでタスクを定義できます。
本書ではまずkumadeの概要と使い方を説明します。
そして活用例として組版のビルド自動化を紹介します。
【オススメしたい人】
・Pythonを使った開発で作業を自動化したい
・PythonでもRakeを使いたい
・Vivliostyleでの組版の実例を見てみたい
【目次】
1章 kumadeとは
2章 kumadeをはじめる
3章 Kumadefileの書き方
4章 kumadeの活用例
ソースをリポジトリで公開しています。
https://github.com/yamaimo/KumadeBook
また、kumade自体もOSSとして公開しています。
https://github.com/yamaimo/kumade
A5サイズ・36ページ
初出イベント: 技術書典15
本書ではゲーム制作を題材としてオブジェクト指向を学びます。
オブジェクト指向が難しいと思われがちなのは、フローチャートで考えていくプログラミングとは考え方が180度違うせいです。
そこで本書では非オブジェクト指向なコードとオブジェクト指向なコードを対比することでオブジェクト指向の考え方とそのメリットを学べるようにしています。
【オススメしたい人】
・オブジェクト指向を理解したい人
・変更に強くテストしやすいコードを書きたい人
【目次】
エピソード1 試練の始まり
題材とするゲームの説明
エピソード2 フローの追跡
フロー指向での考え方、コード
エピソード3 オブジェクトの覚醒
オブジェクト指向での考え方、コード
エピソード4 クラスの導き
クラスについて、クラスを使ったコード
エピソード5 テストへの挑戦
単体テスト
エピソード6 柔軟な繋がりの獲得
インタフェース、責務の分離
エピソード7 変化への適応
仕様変更への対処
エピソード8 継承か委譲か
継承と委譲に関する議論
エピソード9 デザインの夜明け
発展的な話題
サンプルコードはすべてPythonで書かれています。
ただしPythonの経験がなくても何かしらのプログラミング言語の経験があれば読めると思います。
A5サイズ・116ページ
初出イベント: 技術書典14
「我々は、人工知能に何を求めているのだろうか?」
『serial experiments lain』は1998年の7月から9月にかけて放映されたアニメである。
インターネットの普及もこれからという時代に、ネットワーク世界が現実世界に浸食してくるという衝撃的な内容を描き、20年以上経った今もその狂信的な人気は続いている。
本書では『lain』を通して人工知能の要件を考えていく。
我々は人工知能について、どう作るのか(How)の前に、何を作るのか(What)をまず知らなければならない。
A5サイズ・68ページ
初出イベント: 技書博2
「どうやったらポーカーで勝てる?」
テキサス・ホールデムのルールから始めて、その深淵に挑む数学物語。
ポーカーのルールの1つであるテキサス・ホールデムについて、数学を使って考察を進めていきます。
ルール説明から始めるので、ルールを知らなくても大丈夫です。
【オススメしたい人】
・ポーカーを始めてみたい
・ポーカーの数学に興味がある
・数学でゲームを分析してみたい
【目次】
第1章「ポーカーのルール」
テキサス・ホールデムのルールを1から説明します。
第2章「オッズ計算」
ポーカーの基本となるオッズ計算について説明します。
さらに、ハンド全体を通した分析を行うことで、サンクコストとインプライドオッズの意味を数学的に導き出します。
第3章「ハンドレンジとポジション」
ハンド勝率とゲーム勝率という概念を導入し、ベット額とハンドレンジ、ポジションの関係を調べます。
【キーワード】
小説 / 数学 / ポーカー / テキサス・ホールデム / 確率論
A5サイズ・172ページ
初出イベント: 技術書典7