IT業界で働いていると役に立つ情報セキュリティを実例を交えて解説。
読者モニターレビュー(一部抜粋)
まず、国家試験で出題される内容がほぼ網羅されており(これが最低ラインの知識という意味でもある)、市販のSG対策テキストでは触れない内容までしっかり説明されているのに感心している。
通常、この手の情報セキュリティの本はいわゆる「エンジニアリング的な情報セキュリティ」が中心であるが、これはまず第2章で「人的脅威」が最初に書かれている。
最大の脆弱性は「それを使う人間」というのは、笑い話のように聞こえるものの事実である。おそらくしっかりそれを理解したうえで、この章立てになっているのであろう。人的脅威でも、不正利用・ソーシャルエンジニアリングだけでなく、誤操作や紛失・破損なども丁寧に説明している。一般のイメージではここが「脅威」とは認識してもらえず、対策は精神論が繰り出される部分でもある。
もうひとつSGの試験でも出題されることが多い重要項目でもある、第7章の「物理的なセキュリティ対策」がしっかり取り上げられている点も評価できるポイントである。
来客者が入れる場所を制限するゾーニングや、共連れ(ひとりがロックを解除したら他の人が一緒に正規の手続きをせず入ること)についても、しっかりした説明がされている。
また、地味だがこれをセキュリティの一部として書かれることが少ないポイントとして「バックアップ」についても丁寧に説明されている。
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https://www.coronasha.co.jp/np/resrcs/review.html?goods_id=8171