いつか、自分の手でコンピュータを作ってみたい。
単なるパーツの組み合わせで終わる自作PCではなく、
シリコンウェーハにパターンを描き、トランジスタレベルから半導体集積回路を設計してみたい。
そんな夢を叶えるための環境が、今まさに整いつつあります。
オープンソースのIC設計ツールとPDK(Process Design Kit)の普及により、個人でもIC設計に挑戦できる時代が到来しました。
本書『I see IC』は、トランジスタレベルの設計から、最終的には自作CPUチップを目指すシリーズです。
第1弾となる今回は、WSL2のセットアップから始め、オープンソースPDK「SKY130」を使い、IC設計の基本であるNOT回路(CMOSインバータ)を設計・検証するところまでを解説します。
「シリコンに自分の回路を刻む」最初の一歩を、ぜひ本書とともに踏み出しましょう。