最近よく聞く「オープンソースでチップが作れる時代!」
……すごそう。でも、何から始めればいいの?
そんなノリで、ミニPCにツールを入れて、
PDKをのぞいて、SPICEで回路を動かしてみた。
設計っていうより、「まずは触ってみた」って感じです。
この本は、IC設計の入り口の、さらにちょっと手前。
SPICEモデルをいじってトランジスタの動きを追いかけたり、
スタンダードセルをキャラクタライズしてライブラリを作ったり、
はたまたSRAMのビットセルを作って“ビットがひっくり返る瞬間”を観察したり…。
まだまだ手探りだけど、それもまた楽しい。
ツールの動かし方に悩んだり、パラメータに首をかしげたりしながら、
PDKの世界をふらふら探検してみた、そんな一冊です。
学術書でも、チュートリアル本でもないけれど、
「こんな感じで始めてみるのもアリかも?」って思ってもらえたらうれしいです。
ミニPCと、ちょっとの好奇心で——
IC設計の世界を、のぞいてみませんか?