MySQLの通信仕様である、MySQL Client/Server Protocolの解説書である。
MySQL(RDB)の仕様の理解を深め、MySQL周辺の低レイヤーの技術を勉強できる。
本書を読むことで期待できる効果として、主に以下の3つを挙げる。
- MySQL(RDB)の仕様の理解を深めることができる。MySQLのクライアントやORMを使っている時に観測する挙動が、MySQLとクライアントライブラリのどこで定義された仕様なのかが分かるようになる。また、コネクションやメモリなどのリソースの使われ方やライフサイクルが理解できる。
- MySQL周辺の低レイヤーの技術を勉強できる。MySQLの通信仕様はTCP/IPやOSや暗号化技術の上に成り立っているため、通信仕様やその実装を追っていくことで、低レイヤーの技術の実装を理解できたり、観測する挙動がどのレイヤーで定義されている仕様に基づくのかがわかるようになる。
- MySQL Client/Server Protocolについて自習できるようになる。本書では、プロトコルの全てを解説することは目的としていない。しかしどこに何が記述されているかのあたりがつくようになるので、疑問に思ったことについてリファレンスや実装のコードに当たってみて調べることができるようになる。