――役に立たない本ほど、なぜこんなにも愛おしいのか。
本書は、実生活や仕事にまったく役立たないけれど、奇妙さ、独自性、そして異常なまでの情熱が詰まった「奇書」たちを愛するためのガイドブックです。
役に立たない、だからこそ自由で純粋。本書に登場する奇書は、ジャンルや常識を軽やかに飛び越え、時に読者の価値観すら揺さぶります。突飛な発想、極端なこだわり、妙に真剣な無駄──そのすべてが、滑稽でありながらどこか愛おしく、心を掴んで離しません。
学生時代に感じた、あの「読書の楽しさ」を思い出すような一冊に出会ったことはありませんか? ふと古本屋の片隅で目にした、意図も用途もわからない一冊に心を惹かれ、気づけば手放せなくなっていた——そんな経験があるなら、あなたにはもう奇書愛好家としての素養があります。
本書は、2024年に頒布された『奇書ミシュラン - エッセンシャル版 -』の内容をさらに充実させた書籍版です。掲載タイトルの拡充に加え、奇書の全体像を俯瞰できるコラムや、このテーマに魅了された読者のための“奇書レコメンドマップ”も収録。単なる書評ではなく、奇書という文化そのものを楽しむための一冊に仕上げました。
実用性だけを追い求める日常に飽きたあなたへ。常識から解き放たれた奇書の世界へと誘う、この特別なガイドブックで新たな読書体験を始めてみませんか?