技術書同人誌博覧会

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WebPの秘密

新刊

同人誌・100ページ・40部頒布・紙/電子・1,500円
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写真はJPEG、アイコンや透過画像はPNG、アニメーションはGIF。
長い間、Webの画像はこの三つのフォーマットを使い分けるのが常識でした。

2010年、Googleがこの常識を覆します。
写真も、イラストも、アニメーションも、すべてを一つでまかなうWebPの発表です。
その中身を開けてみると、まったく異なる二つの圧縮技術が同居しています。

非可逆圧縮のベースは、動画コーデックの技術をそのまま静止画に持ち込んでいます。
WebPは「1フレームしかない動画」として、画像を圧縮するのです。
一方、可逆圧縮にはPNGの限界を超えるべく、画像専用のコーデックがゼロから設計されました。

本書では、RIFFコンテナの中に何が詰まっているのかを覗き、VP8とVP8Lという二つのコーデックがどうやって画像を縮めるのかを追いかけます。
変換ツールの使いこなしにも踏み込み、各オプションと圧縮の仕組みが、どうつながっているのかを掘り下げます。
さらに、Webサイトでの配信や既存フォーマットとの使い分けなど、実践的なヒントもお伝えします。

WebPの秘密を、一緒に解き明かしていきましょう。

第1章 WebPとは何か

  • 画像フォーマットの歴史
  • WebPの誕生
  • WebPの特徴
     - 非可逆圧縮と可逆圧縮の両対応
     - アルファチャンネル
     - アニメーション
     - メタデータ
     - 従来フォーマットとの比較
  • ブラウザー対応と普及
    第2章 WebPファイルフォーマット
  • RIFFフォーマット
  • ファイルヘッダー
  • チャンクの基本構造
  • ファイルレイアウト
     - Simple Lossy
     - Simple Lossless
     - Extended
  • チャンク構造
     - VP8
     - VP8L
     - VP8X
     - ICCP
     - ALPH
     - ANIM
     - ANMF
     - EXIF
     - XMP
    第3章 非可逆圧縮(VP8)
  • VP8の概要
     - JPEGとの処理フロー比較
  • 色空間変換
  • ダウンサンプリング
  • マクロブロックへの分割
  • イントラ予測
     - 輝度予測モード
     - 色差予測モード
  • 離散コサイン変換
     - JPEGのDCT
     - VP8の整数DCT
     - 2パス構造と分離可能性
     - 整数演算による実装
     - 計算例
  • Walsh-Hadamard変換
     - DC係数の配置
     - Hadamard行列
     - 計算例
  • 量子化
     - 量子化インデックスと逆量子化テーブル
     - 計算例
     - セグメントベースの適応量子化
     - トレリス量子化
  • ブール算術符号化
     - 算術符号化の原理
     - 有限精度と正規化
     - VP8における確率の決定
     - パーティション構造
  • DCT係数の符号化
     - ジグザグスキャン
     - トークンツリー
  • ループフィルター
     - デコード処理におけるフィルターの位置づけ
     - フィルターの種類
     - 適用順序と判定の概要
     - フィルターパラメーターの算出
     - エッジ条件
     - 内部平滑性条件
     - HEV条件
     - フィルター値の計算
     - Simpleフィルター
     - Normalフィルター(HEV成立)
     - Normalフィルター(HEV不成立・サブブロック境界)
     - Normalフィルター(HEV不成立・マクロブロック境界)
  • レート歪み最適化
     - レート歪みコスト関数
     - 空間ノイズシェーピング
     - 探索精度と処理速度
  • アルファチャンネル
     - 量子化
     - フィルタリング
     - VP8Lによる圧縮
  • エンコードパラメーターと内部処理の関係
     - qualityパラメーター
     - methodパラメーター
     - sharp_yuvオプション
     - snsパラメーター
     - segmentsパラメーター
     - preprocessingパラメーター
     - フィルター制御パラメーター
     - presetパラメーター
     - cwebp主要オプション一覧
    第4章 可逆圧縮(VP8L)
  • VP8Lの概要
     - PNGとの処理フロー比較
  • 画像変換
  • 予測変換
     - モード11(Select予測)
     - モード12(ClampAddSubtractFull予測)
     - モード13(ClampAddSubtractHalf予測)
  • 色変換
  • 緑チャンネル減算変換
  • カラーインデックス変換
     - カラーテーブルの構築
     - ピクセルバンドリング
  • LZ77後方参照
     - 2次元距離マッピング
     - 長さと距離のプレフィックス符号化
  • カラーキャッシュ
     - LZ77後方参照との比較
  • プレフィックス符号化
     - 正準化の原理
     - 五つのプレフィックスコードグループ
     - メタプレフィックスコード
     - ハフマンテーブルの格納
  • エンコードパラメーターと内部処理の関係
     - qualityパラメーター
     - methodパラメーター
     - 可逆プリセット
     - near_losslessパラメーター
     - cwebp可逆圧縮オプション一覧
    第5章 WebP活用法
  • HTMLでの記述方法
     - img要素による直接指定
     - picture要素によるフォールバック
     - レスポンシブ画像との組み合わせ
     - 画像の読み込み最適化
  • 配信と変換
     - コマンドラインツールによる変換
     - Content Negotiation
     - CDN・画像最適化サービス
     - フレームワーク・ビルドツール連携
     - プログラマティックな変換
  • フォーマットの使い分け
  • WebPの利用が有利なケース
     - 写真
     - イラスト・ロゴ・アイコン
     - 透過画像
     - アニメーション
  • WebPの利用が不利なケース
     - 超高解像度画像
     - 高度な色表現が必要な画像
     - 極端に色数が少ない画像
     - ブラウザー以外での利用
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MPEGの魔法

新刊

同人誌・72ページ・40部頒布・紙/電子・1,500円
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フルHD映像を非圧縮で保存すると、1秒間で約190MB、1時間では約680GBものデータ量になります。

ところが現代では、スマートフォンからSNSへの動画アップロードは数秒で完了し、Netflixでの映画ストリーミングは途切れることなく再生され、ビデオ会議で世界中の人々と顔を合わせて会話できます。
この当たり前の光景の裏には、映像データを劇的に小さくする「魔法」のような技術「MPEG」があります。

1980年代後半、約650MBのCDに映画を収録するという夢物語から始まったMPEGの圧縮技術の仕組みと、誕生から現代までの物語をたどります。

第1章 映像圧縮の歴史

  • 映画のはじまり
     - 35mmフィルムと映写機の誕生
     - サイレント映画からトーキー映画へ
     - 白黒映画からカラー映画へ
     - ワイドスクリーンの登場
     - サラウンド音響の発展
  • テレビのはじまり
     - 世界のアナログ放送規格
     - ビデオ録画技術の誕生
     - 家庭用ビデオ規格戦争
  • MPEGのはじまり
     - テレビ会議から始まった映像圧縮
     - CD規格がもたらしたMPEGの誕生
     - MPEG-1の登場
     - MP3が開いた音楽配信
  • デジタル放送と高画質メディア
     - MPEG-2の登場
     - DVDの登場
     - デジタル放送への移行
     - HDTVの普及
  • インターネット映像時代の幕開け
     - Flash VideoとWeb映像配信
     - MPEG-4の登場
     - H.264/AVCの登場
     - 次世代光ディスクの規格競争
     - コーデック戦争の終焉
  • 4K時代と次世代コーデック
     - H.265/HEVCの登場と特許問題
     - オープンコーデックの台頭
  • 映像技術の進化と継承

第2章 映像と音声のデジタル表現

  • 映像を構成する三つの次元
     - 空間次元
     - 時間次元
  • アナログ信号の仕組み
     - 走査線
     - インターレース方式
     - プログレッシブ方式
  • デジタル信号の仕組み
     - 標本化
     - 量子化
  • データ量とビットレート
     - 非圧縮映像のビットレート
     - 非圧縮音声のビットレート
     - ビットレート制御

第3章 映像圧縮の原理

  • 映像が持つ冗長性
     - 空間的冗長性
     - 時間的冗長性
     - 統計的冗長性
  • 空間的冗長性の削減方針
  • 色空間の変換
  • クロマサブサンプリング
  • 離散コサイン変換
  • 量子化
     - 量子化テーブル
     - 空間的マスキング効果
  • ランレングス符号化
  • 可変長符号化
  • 時間的冗長性の削減方針
  • フレーム間予測技術
     - Iフレーム
     - Pフレーム
     - Bフレーム
     - GOP
  • 動き補償
     - エンコーダー側の例
     - デコーダー側の例
     - マクロブロック
     - 動きベクトルの算出
     - 残差の計算と符号化
  • コンテナとコーデック
     - コンテナフォーマット
     - コーデック
     - コンテナとコーデックの関係

第4章 MPEG-1

  • 開発の背景
  • MPEG-1 Part 1(Systems)
     - Program Stream
     - タイムスタンプによる同期
  • MPEG-1 Part 2(Video)
     - 解像度とフレームレート
     - マクロブロックとブロック構造
     - 動き補償の仕様
  • MPEG-1 Part 3(Audio)
     - Layer I
     - Layer II
     - Layer III
  • MPEG-1の限界
     - 解像度の制約
     - インターレース映像の非対応
     - ビットレート制御の制約
  • MPEG-1の功績

第5章 MPEG-2

  • 開発の背景
  • MPEG-2 Part 1(Systems)
  • MPEG-2 Part 2(Video)
     - インターレース映像対応
     - フレームDCTとフィールドDCT
     - 動き補償の拡張
     - デュアルプライム予測
     - 量子化マトリクスと適応量子化
     - プロファイルとレベル
  • MPEG-2 Part 3(Audio)
  • MPEG-2 Part 7(Advanced Audio Coding)
  • 幻のMPEG-3
  • MPEG-2の限界
     - イントラ符号化の制約
     - 動き補償精度の制約
     - エントロピー符号化の制約
     - HD解像度での効率低下
     - インターネット配信への制約
  • MPEG-2の功績

第6章 MPEG-4

  • 開発の背景
  • MPEG-4 Part 2(Visual)
     - 動き補償の高度化
     - Global Motion Compensation
     - 符号化ツールの改良
     - MPEG-4 Visualの実装例
     - 技術的成果と課題
  • MPEG-4 Part 3(Audio)
  • MPEG-4 Part 14(MP4 file format)
  • MPEG-4 Part 10(Advanced Video Coding)
     - 予測技術の高度化
     - デブロッキングフィルター
     - CABAC/CAVLCエントロピー符号化
     - プロファイルとレベル
  • H.264/AVCの限界
     - 並列処理の制約
     - マクロブロックサイズの制約
     - エントロピー符号化の制約
  • MPEG-4の功績

第7章 次世代映像圧縮技術

  • 4K時代の標準コーデックH.265/HEVC
     - H.265/HEVCの技術的革新
     - H.265/HEVCの課題
  • ロイヤリティフリーに挑戦するAV1
     - AV1の技術的革新
     - AV1の課題
  • 究極の圧縮効率を追求するH.266/VVC
     - H.266/VVCの技術的革新
     - H.266/VVCの課題
  • 映像圧縮技術の未来
JPEGの裏側
同人誌・64ページ・40部頒布・紙/電子・1,500円
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JPEGの品質は「85がよい」と、耳にしたことはありませんか?
そもそも、JPEGの「品質」という数値が何を意味しているのか、深く考えたことはあるでしょうか。

JPEGは1992年に誕生し、30年以上たっています。
今でも写真やウェブ画像など、私たちの身の回りで広く使われている画像フォーマットです。
しかし、JPEGの圧縮の仕組みや「品質」の意味について、詳しく知っているでしょうか。

JPEGは、人間の視覚特性や画像の特徴、情報を効率的に表現するためのさまざまな符号化技術を、うまい具合に組み合わせてデータを削減します。
その裏側には、長年にわたる研究と工夫が積み重ねられており、とてもおもしろい仕組みになっています。

本書では、なるべく予備知識がなくても理解できるように、JPEGの仕組みを解説します。

普段何気なく使っているJPEG画像の舞台裏を、一緒にのぞいてみましょう。
きっと、これまでとは違った視点で画像を見られるようになるはずです。

第1章 色を視るしくみ

  • 光の正体
  • 光を色と認識するまで
     - 桿体細胞の役割
     - 錐体細胞の役割
  • 色の正体
     - 光を視る場合
     - 物体を視る場合
  • カメラのしくみ
     - 標本化
     - 量子化
     - イメージセンサー

第2章 JPEGファイルフォーマット

  • JPEGの誕生
  • JPEGの規格
     - JPEGコア規格(ISO/IEC 10918-1)
     - JPEG File Interchange Format(ISO/IEC 10918-5)
     - Exchangeable Image File Format
  • JPEGのデータ構造
     - Start Of Image
     - Application segment
     - Define Quantization Table
     - Define Huffman Table
     - Start Of Frame
     - Start Of Scan
     - End Of Image

第3章 JPEGの圧縮アルゴリズム

  • 画像圧縮の考え方
     - 色の変化を省略
     - 細かい情報を省略
     - データを圧縮
  • 圧縮処理の流れ
  • 色空間変換
     - 色空間の視覚的効果
  • ダウンサンプリング
     - クロマサブサンプリング方式
     - 視覚的影響
  • ブロック分割
  • レベルシフト
  • 離散コサイン変換
     - 画像の周波数表現
     - 2次元DCT
     - 逆DCT
  • 量子化
     - 量子化テーブル
     - デコーダーの品質
     - ブロックノイズ
     - モスキートノイズ
  • エントロピー符号化
     - DC 成分の符号化
     - AC 成分の符号化
  • 全体の計算過程
     - 符号化過程
     - 復号化過程

付録A JPEG以外のフォーマット

  • JPEG 2000
  • JPEG XR
  • JPEG XT
  • JPEG XL
  • JPEG XS
  • TIFF(Tagged Image File Format)
  • GIF(Graphics Interchange Format)
  • PNG(Portable Network Graphics)
  • BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)
  • WebP
  • RAW
  • SVG(Scalable Vector Graphics)

付録B 色空間

  • sRGB
  • Adobe RGB
  • Display P3
  • CMYK
  • HSV / HSB
  • HSL
  • YCbCr

付録C 画質評価

  • 平均二乗誤差
  • ピーク信号対雑音比
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