技術書同人誌博覧会
圏論入門 - 関係性を読み解く技術

新刊

同人誌・154ページ・10部頒布・紙/電子・1,000円
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2026 年4 月12 日の日経新聞朝刊に掲載された記事を読んだことが、本書を書き始めるきっかけでした。
記事の中で「圏論」という言葉に触れ、最初は数学の専門的な話として遠いものに感じました。
しかし調べていくうちに、圏論は単なる抽象数学ではなく、日常やエンジニアリングに共通する「構造を見るための考え方」として捉えられるのではないかと思うようになりました。
たとえば、駅と移動、料理の工程、申請手続き、買い物の流れといった日常の題材には、対象があり、変換があり、それらがつながって一つの流れを作るという共通した骨組みがあります。
一方で、ソフトウェアのデータ処理、API 設計、型と関数、電子工作、センサー処理、ハードウェアとソフトウェアの連携にも、同じような構造が
見られます。
本書では、圏論を厳密な数学として体系的に解説することよりも、日常の事例とエンジニアリングの事例を行き来しながら、「別々に見えるものの中に共通する構造を見つける」ことを目指しました。
圏論をすでに知っている人のためというより、筆者自身のように、何かの記事や話題をきっかけに圏論へ興味を持った人が、最初の入口として読める内容を意識しました。
本書は、圏論を基礎概念から順に積み上げ、日常の事例、抽象概念、ソフトウェア、ハードウェア、設計レビュー、高次概念へと段階的に視野を広げる構成です。初読では第1 部から順に読むと流れをつかみやすくなります。
一方で、興味に応じてソフトウェア実装編やハードウェア/組み込み編から読み始めても構いません。
抽象概念は、前半の事例へ戻りながら読むと理解しやすくなります。
本書の内容は、筆者自身が圏論に興味を持ち、調べながら整理したものです。
そのため、数学的に厳密でない表現や、不正確な説明、誤解を招く記述が含まれている可能性があります。
内容の利用や解釈は、読者ご自身の判断と責任にてお願いいたします。
もし記述上の誤り、より適切な説明、改善できる表現などにお気づきの場合は、筆者までご連絡いただけると大変助かります。
いただいたご指摘は、今後の改訂や補足に活かしたいと考えています。

第二版(2026年7月20日)

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