新刊
同人誌・144ページ・紙・300円ジャンル:お仕事ホラー/A6判・全9話
位置づけ:技書博が初売り(2026年9月10日 初版)
技書博での売り:AI編集部OSをOSSで公開した本人が、AIに飲み込まれていく編集部を書いている
ものがたり
定時のない編集プロダクション。世界のどこかはいつも昼だから、この会社に夜はない。AIに任せれば原稿は出すそばから「通って」いき、仕事は驚くほど楽になる。けれど、誰も帰らない。
社長は、人間の新人にも「スラッシュ、リサーチ」と指示を出す。教育もエージェントに任せる。そして自分が三十年かけて身につけたものを、もう持っている自覚がない。
一度相談に乗っただけのフリー記者は、長年かけて掴んだ切り口を「型」に変えられていた。「いまじゃ、あいつらが、俺のやり方で、書く。俺より、速く、安く」
——あそこだけじゃ、ない気がするんだ。最近、よそで読む記事も、どこか、みんな、同じ顔を、してる。
誘われるままに導入し、暗黙知を吸われ、吸われたことを忘れる。そうやって、夜は、世界から消えていく。