新刊
同人誌・146ページ・40部頒布・紙・2,000円位相空間論の基本的な事柄を取り上げます.
位相は距離や連続性の抽象概念であり,数多ある豊穣な理論の基礎論理を支えています.
反面,専門課程を経ていないと著しく表層的な理解にとどまる恐れのある分野ともいえます.
例えば「ハウスドルフを仮定します」とあったとき,一体何を議論で保証したいのか,目的やお気持ちを読み取るのはなかなか辛いものがあろうかと思います.
このような事柄を知っているか,おまじないとして使うかでは大変な違いです.
ところがどうしたことか,そういったことに触れた書籍は多くありません.
本書の価値はこのようなところにあります.