CSS はブラウザ、エディタ、その他のアプリケーションで広く使用されています。CSSは、Webデザインのためだけではなく、広範な印刷アプリケーションやPDFとして配布される電子的なページ組版のスタイルシートとしても使えます。多くの人はブラウザ上のWeb制作では CSS に精通しており、その中でも非常に精通している人もいれば、それ程でもない人もいます。
CSS 2.1/2.2はページ媒体への出力サポートは最小の提供であり、ページレイアウト機能は力不足です。CSS3は現在W3Cによって開発中ですが、高度なページレイアウト、多段組、縦組、ハイフネーション、多言語の文字レイアウトなどの専門的な品質の組版に必要なさまざまな機能を定義しています。
CSSをXMLやHTMLのページ媒体デザインのために使うことはまだ一般的ではありませんが、CSS3の開発が進むにつれて増えるものと期待されています。本書は、既にCSS を知っているが、ページ組版のために CSS を使用したことがない人を対象として、CSSページ組版機能を概説しています。
CSS組版にはAntenna House Formatterを用います。W3CのCSS標準プロパティに加えて、ベースライン・グリッドなどの印刷用レイアウトや日本語レイアウトのためにAntenna House Formatterで独自に拡張した追加プロパティ機能を使って,高度なレイアウト指定を施したページを作成できます。さらに、独自開発のMathML 3、CGM、SVGの描画機能、PANTONE®スポット・カラーなど精細なグラフィックス指定、PDF/A、PDF/X、PDF/UAなど多用途なPDF作成機能を提供しています。
Amazonのなか見!検索(立ち読みURL)で内容をご確認いただけます。