炭素ばかりを攻めておりましたが、いろいろな元素を取り扱いたくなりました。
ベンゼンの類縁体として、炭素原子を置換したもの(窒素:ピリジン)、炭素2つを1つの原子で置換したもの(窒素:ピロール、酸素:フラン、硫黄:チオフェン)2つの原子で置換したもの(窒素,窒素: ピリダジン、ピリミジン、ピラジン)などが知られます。これらをより広範な種類の元素で置換し、量子化学計算などでその物性の予測などができるとワクワクする方もいるかと思います。しかし、量子化学計算は高コストなタスクであり、それが線形回帰などの単純なモデルで近似できることには一定の価値があります。そこで本作ではベンゼン上の炭素を様々な元素に置き換え、その分子軌道がどうなるのかについて量子化学計算を実行しました。
と書ければよかったのですが、計算時間がかかるため、道半ばで締め切りが来ました(体感的には1/3ぐらいの位置)。なのでシンカンオトシタEditionです。
(プログラミング側としてはこれからが仕事で、等値面生成、特徴量探索などを今後予定しています。買っていただけると励みになります)
なお、以前TwitterでHOMO、LUMOがフェチです!と告白してくださった方がいらっしゃり、今回の出力画像を得るきっかけとなりました(羅列部の赤/青、黄/緑部)。届いているかはわかりませんが、お手に取っていただければ幸いです。