新刊
同人誌・紙・500円このシリーズ『オープンソースPDKで遊ぼう』も、ついに第3弾!
これまでいろいろやってきました。
ミニPCにオープンソースPDKを入れて環境を整えたり、
SPICEモデルをいじってトランジスタの動きを追いかけたり、
スタンダードセルをキャラクタライズしてライブラリを作ったり、
はたまたSRAMのビットセルを作って“ビットがひっくり返る瞬間”を観察したり…。
だんだん「アナログ寄りの世界」から深みにハマってきたわけですが──
今回はついに、デジタル設計フロー に挑戦します!
新品のSSDにMint Linuxを入れて、DockerでOpenLaneを立ち上げ、
とりあえずサンプルを流して「本当に動くの?」を確かめるところからスタート。
そこからは、自分で書いた超シンプルなRTL(今回は2段のシフトレジスタ!)を題材に、
合成 → フロアプラン → 配置 → 配線 → 検証……と、
IC設計フローの“裏側”を一歩ずつ体験していきます。
難しそうな世界に見えても、実際にやってみると案外なんとかなる。
せっかくなら「よくわからないけど動いた!」の楽しさを、一緒に味わっていきましょう。
最近よく聞く「オープンソースでチップが作れる時代!」
……すごそう。でも、何から始めればいいの?
そんなノリで、ミニPCにツールを入れて、
PDKをのぞいて、SPICEで回路を動かしてみた。
設計っていうより、「まずは触ってみた」って感じです。
この本は、IC設計の入り口の、さらにちょっと手前。
SPICEモデルをいじってトランジスタの動きを追いかけたり、
スタンダードセルをキャラクタライズしてライブラリを作ったり、
はたまたSRAMのビットセルを作って“ビットがひっくり返る瞬間”を観察したり…。
まだまだ手探りだけど、それもまた楽しい。
ツールの動かし方に悩んだり、パラメータに首をかしげたりしながら、
PDKの世界をふらふら探検してみた、そんな一冊です。
学術書でも、チュートリアル本でもないけれど、
「こんな感じで始めてみるのもアリかも?」って思ってもらえたらうれしいです。
ミニPCと、ちょっとの好奇心で——
IC設計の世界を、のぞいてみませんか?
「オープンソースPDK……なんか面白そう!」
そんな直感だけで、右も左もわからないまま飛び込んでみたのが始まりでした。
最初の一歩は、ミニPCにLinuxを入れて、PDK環境を立ち上げること。
OSの設定でつまずき、ツールの名前に混乱しながらも、
少しずつ“わかってくる感覚”が、妙に楽しかったりして。
結局、ミニPCのセットアップと設計環境のセットアップまでしか出来ていませんが、、、
この本は、IC設計に出会って最初の1年間を記録した、試行錯誤の軌跡です。
わからないなりに動かしてみて、作ってみて、失敗して、また調べて——
そんな「はじめてのIC設計」冒険録。
かっちりした技術書じゃないけれど、
「自分にもできるかも?」と思えるきっかけになったらうれしいです。
“何もわからない”からこそ始められる楽しさ、詰め込みました。
いつか、自分の手でコンピュータを作ってみたい。
単なるパーツの組み合わせで終わる自作PCではなく、
シリコンウェーハにパターンを描き、トランジスタレベルから半導体集積回路を設計してみたい。
そんな夢を叶えるための環境が、今まさに整いつつあります。
オープンソースのIC設計ツールとPDK(Process Design Kit)の普及により、個人でもIC設計に挑戦できる時代が到来しました。
本書『I see IC』は、トランジスタレベルの設計から、最終的には自作CPUチップを目指すシリーズです。
第1弾となる今回は、WSL2のセットアップから始め、オープンソースPDK「SKY130」を使い、IC設計の基本であるNOT回路(CMOSインバータ)を設計・検証するところまでを解説します。
「シリコンに自分の回路を刻む」最初の一歩を、ぜひ本書とともに踏み出しましょう。